NEWSLETTER

Vol.01

issue2

CRAFT BASE オープンにあたって

今年の8月、「CRAFT BASE」の
オープン準備の視察として
「DIYマインドの聖地であるポートランド」に行ってきました。
写真共にご紹介いたします。

Portland Report

 ポートランドはテレビのドキュメンタリーで「全米一生活しやすい街、暮らしたい街ナンバーワン」という切り口で紹介されていたんです。私自身は、クリエイティブな人が集う街というイメージを持っていたので、自分がやろうとしていることに近いかもしれないという期待感が高まり、行くなら今しかないなってことで行ってきました(市のまちづくりに携わっている方のガイドを受けて)。

ポートランドのお部屋

 ポートランドは、ほとんどのビルが建て壊し禁止となっていて、リノベーションをしているんです。だから外観の豪華さがあるわけではなく、でも内装は凄くおしゃれでかっこいい。まー、ここまでは予想していた通りだった。でも、それだけではなかった。ポートランドには何かを隔てる境界線が存在していないんです。つまり普通は、建物があって、学校があって、行政がいて、全部別々に存在していて、そこに点々とコミュニティがある。そんな感じで都市ってイメージがつくられていると思うんですよね。でも、ポートランドは、全てに境界線がない感じなんです。全てが一つにつながっているというか、そういう部分がとても多くて、結果的には都市という形態なんですけど、それは都市ではなく、ポートランドというコミュニティなんです。もちろん、ポートランドの中にはそれぞれのコミュニティがあるんですけど、それが全部がつながっているから、ポートランド自体もコミュニティだよねっていう感じです。

リノベーションしオシャレな階段

 市が作ったポートランドを紹介するビデオを見ていたら、何人かの市民が「ポートランドイズ○○」みたいな紹介の仕方をしていて、その中の一人が、ポートランドイズコミュニティと言ったのが私にはとってもしっくりきた。このビデオを見る前に、あちこちのお店に入ってずーっと感じていたんですよね。「この感覚はなんだろう?」って。そっか、境界線がないんだって思ったらしっくりきたんです。

ポートランドの植木屋さん

 日本だと植木屋さんだと植木を売るだけみたいなところが多いけど、ポートランドでは、必ずと言っていいほどワークショップやライブをしていたりする。植木と全く関係ないことをやっている。自転車屋さんの半分がカフェになっていて、夜になるとライブをやっている。日本でも限定したエリアでそういう試みをしているところもあるけど、街の中のどこでも当たり前に行われているっていうのは、ポートランドならではだと思う。しかもこれを行政が主導してとか、そういうことではなく、市民の人がそれを当たり前に思っていて、みんなが行動に移しているのがすごい。その感覚が一番のキーポイントで、そういうのが許される社会環境がある。

 何事にも境界線を引かない人が多くて、パブリックとプライベート、仕事と遊び、食べ物と遊び、食べ物と教育とかが全部融合している感じ。ほとんどの人は一つの職を持つという考え方がない。一つの会社に勤め上げるみたいな価値観も存在していない。個人起業家がものすごく多くて、みんな好きなことにチャレンジしている。ダメだったらやめればいい、そんなシンプルな考え方で横の人とつながっている。

洗面工場

 ポートランドに行く前は、「CRAFT BASE」単体をどうするかっていうことに執着しすぎていた部分があったけど変わりましたね。業種の形態とか、そのお店が何屋さんなのかみたいなことにとらわれなくていいのかなって。ベースとしてはものづくりをやるんですけど、もっと色んな人に入ってもらって色んなことをやればいいのかなって。そういうきっかけとなるような場所と人がいれば、あとは勝手にみんながやりだすはず、と思えるようになりました。
わずか1週間の滞在でしたが、私の全てにインパクトを与えた旅でした!

CRAFT BASEってどんなところ?

「CRAFT BASE」は、DIYカスタマイズ住宅「しんぷる+」を体験する場。

 ポートランドに行く前は、「CRAFT BASE」単体をどうするかっていうことに執着しすぎていた部分があったけど変わりましたね。業種の形態とか、そのお店が何屋さんなのかみたいなことにとらわれなくていいのかなって。ベースとしてはものづくりをやるんですけど、もっと色んな人に入ってもらって色んなことをやればいいのかなって。そういうきっかけとなるような場所と人がいれば、あとは勝手にみんながやりだすはず、と思えるようになりました。
 わずか1週間の滞在でしたが、私の全てにインパクトを与えた旅でした!

ノコギリとインパクトドライバーで、つくるDIY家具。

 「CRAFT BASE」では、ノコギリとドライバーでDIYできるシンプルな家具をデザインしています。
 この家具は、家づくりの現場で発生する端材を組み合わせてつくるシンプルな家具です。デザインのポイントは無垢の木の良さがわかる仕口の接合方法。小さな材を使って組み上げる断面がとっても美しい家具です。
 塗料や接着剤は子供が舐めても大丈夫な自然塗料を使っています。現在8点を試作していて、順次、シリーズ化した商品にしていきます。

気軽に立ち寄れるような場所を目指していきます。

 「CRAFT BASE」は、家づくりに関するDIYや小物作り、雑貨作りなど、生活に関係するものづくりワークショプを開催していきます。
 週末はイベントという形で、地域のクラフトに関係のある人を呼んでマーケットも開催します。そして、道行く人たちが誰でも入れるようなカフェもオープンさせる予定です。このカフェはまず、地元のお年寄りの方々が、朝のお散歩のときに立ち寄れる「早朝カフェ」からスタートさせます。
 私自身、どれも初めての試みですので、一人ではなく、皆さんの力を借りながら楽しんでやっていきます。そして上手に運営できるようになってきたら、順次、ランチやバーもやりたいです。欲張りですかね(笑)。
 「CRAFT BASE」は、自分たちの手で何かをDIYしている人たちがつながる地域のコミュケーションスペースとして、気軽に立ち寄れるような場所を目指していきます。

編集後記

DIYについて気になることなどありましたら、
下記「お問い合わせ」より
お気軽にご連絡ください!
お電話でも受け付けております。
些細なことでもどうぞ!