フィンランドの素朴な自然と暮らす column by Kukka
遠くて近い国、フィンランド
皆さんがフィンランドと言われて1番に頭に思い浮かぶのは何でしょう?
サンタクロースの町、オーロラ、白夜、サウナ等…。
緯度が高くて寒い国。もちろんそうなのですが、日本と似ている部分が多いのはご存知ですか?人口は日本の約23分の1ですが、フィンランドは森林が国土の6割強を占め「森と湖の国」とも言われ、自然には妖精がいると考えられて大切にされています。日本も山、森、川や湖がたくさんあり、そこに神様が宿っているという考え方があります。また北欧といわれるノルウェー、スウェーデン、フィンランドやデンマークの中でも、フィンランド人の気質は日本人と共通する部分も多いのです。フィンランドの人もシャイな人が多く職人気質なところも似ているといわれています。
自然と共に暮らしを楽しむ
フィンランドはフラワーデザイン発祥の地と言われています。
森をこよなく愛する人達はどの様なデザインの中にも自然の温もりを感じさせることが大好きです。お散歩中で見つけた小枝や葉、実物、モスなどをフラワーアレンジの中に上手に取り入れて日々の生活を楽しんでいます。
フィンランドの国花スズランは、春の森に群生し葉の間から可憐な白い花をのぞかせます。大切な人に贈ると幸せになれると言われています。
フィンランドの森には松の木の下にもこもことしたとても不思議で可愛らしいフィンランディアモスが生えています。森の湿気を保つ大切な役割をしていて、日本でいうと苔のようなポピュラーな植物です。野生のトナカイもこのフィンランドモスを食べに来たりするんだそう。素敵な景色が想像できますね。
この写真のアレンジはそのフィンランディアモスを使ったトントゥツリー。トントゥとは、フィンランドの深い森に住んでいる森の妖精。トントゥ達の帽子をイメージして作ったツリー。
作り出すアレンジメントの作品はまるで森の中に迷い込んだ様な風景が広がり、覗き込むと妖精と目が合いそうな感覚を味わえます。
またフレッシュ、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワー、ドライフラワーを組み合わせて作ることもあります。カタチにとらわれない自由な発想が北欧スタイルだと思います。
とても豪華で息をのむような華やかさはないけれど、そんな自然をそのまま切り取ったようなフラワーデザインに私も魅了された一人です。北欧のインテリアフラワーデザインの資格も取得して現在もフレッシュフラワーレッスンに参加しています。
とても豪華で息をのむような華やかさはないけれど、素朴でそんな自然をそのまま切り取ったようなフラワーデザインに魅了されて今では北欧のインテリアフラワーデザインの資格も取得しました。現在でもフレッシュフラワーレッスンに参加しています。
今年はフィンランドと日本の国交100周年の記念すべき年です。各地でフィンランドにまつわるイベントがたくさん開かれています。私はもともと作るのが好きで参加する側が多かったのですが、これからは北欧のフラワーデザインを少しずつ皆さんと一緒に楽しみたいと思っています。お花に触れてお話をしながらゆったりのんびりしたワークショップをNishitokyo CRAFT BASEで開催していきますのでご興味のある方は是非ご参加くださいね!
7月4日に記念すべき初めてのワークショップを開催予定です。初めての方でも作りやすいようにスモークツリーを北欧風にアレンジしたリースづくりをします。近日中に「WORKSHOP」に掲載予定ですのでお楽しみに!