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Vol.09

issue1

エッセイ
〜Amiの独り言〜

日常の出来事を各々の視点で綴るエッセイ。共感したり、自分との違いに面白さを感じたり楽しみ方は人それぞれです。今号のニュースレターは前号に続いて、10個のテーマについて私の考えをエッセイでまとめてみました。

30代女性の“白髪論”

 女性の70%以上が30代までに初白髪を経験しているようです。白髪を見つけたことがある30~40代女性の半数は、鏡を見る回数が増えたり、髪型を気にしたり、他人の白髪に目がいくなど、行動に変化が表れることも判明しています。白髪は老けて見えるなどのネガティブなイメージを持たれやすく、白髪染めをする方も多いのではないでしょうか。しかし近頃では、国内外問わずあえて白髪を隠さない女性も増えています。
 ニューヨーク在住の日本人YouTuberのヤツミさんは、グレイヘアを楽しむ38歳。20代後半から白髪が気になり始め、長年白髪染めを続けてきた彼女は、ニューヨークの地下鉄でグレイへアの素敵な女性を見たそうです。そして、コロナ禍のロックダウンを機に白髪染め卒業を決意。グレイヘアを活かしながら様々なヘアスタイル・ファッションなどのライフスタイルを楽しむうちに受け入れられるようになったのだとか。ヤツミさんは憧れの存在ができたからこそ、自分がしたいことに意識を向けて行動に移せたのではないかなと思います。
 日本では白髪は隠すもので黒く染める、という概念が未だ強く残っていますよね。一方で、海外では白髪を活かして楽しもうという多様性が尊重されています。
 老いにあらがうのではなく、受け入れて自分らしさを表現しながら楽しんでいく。そんな風に考え方をアップデートすると見える世界が変わるかもしれません。

IKEAとロシア

 北欧デザインの家具・インテリアでお馴染みのIKEA。ご自宅でIKEAの家具をお使いの方もいらっしゃるでしょう。
 今年に入り、大きく取り上げられたロシアによるウクライナ侵攻。このロシア・ウクライナ戦争が長期化したことによりIKEAはロシアでの事業撤退を発表しています。またそれだけでなく、小麦粉や原油などの価格が高騰し、世界各国で身近なモノの価格に大きな影響を及ぼしています。
 ロシアと言えば木材資源が豊富な国で、世界各国へ多くの材木や製材を輸出しています。IKEAの生産拠点もロシアに多く存在していました。
 私たちが暮らす日本は、山も木も多いですが、木材自給率は40%ほど。海外の木材供給に頼る中、世界的に木材の供給が減り、建築業界も大打撃を受けています。もともとの資源高、円安の影響に加えて、新型コロナウイルスやウッドショックなどが重なりベニヤ板の価格が2倍にまで跳ね上がったり、そもそも資材が手に入らなかったりと、これまでにない経験です。
 世界のどこかで争いが起こると、私たち日本人も様々な分野で間接的に影響を受けるのだと改めて感じました。今後の見通しはつきづらく、価格高騰が続くかもしれません。先行き不透明な状況は、建築業界に従事する者としてとても悩ましいものです。

アナログを取り入れる

 現代を生きる若者たちは、インターネットやSNSなどのデジタルデバイスの普及によってデジタルとは切っても切れない環境で育っています。
 でも、その一方でここ数年若者の間ではアナログ商品が流行っていることをご存知ですか?形として手元に残ること、手間をかけることへの新鮮さから今再注目されているようです。
 中でもインスタントカメラ(写ルンです)、カセットテープ、レコードなどのアナログ商品が人気なのだとか。インスタントカメラは、デジタル機器での撮影では味わえないフィルム独特の写真の色合いや現像するという行為が10~20代の若者にはきっと物珍しいのでしょう。
 また、スマートフォンが普及し、ストリーミングやサブスクリプションで簡単に音楽を聴ける時代にあえて新曲をデジタル版のみで配信するアーティストも増え、若者がカセットテープやレコードで音楽を聴く機会に繋がっているようです。
 実は私もコロナ禍をきっかけに、レコードプレイヤーを購入し、レコードラックもDIYしました。CDやスマートフォンで聴くのとは異なり、手間をかけて音楽を聴く時間には、今まであったようでなかった充実感があります。
 情報に溢れるこの時代だからこそ、自分自身を満たすためにはどうすべきか。デジタルとアナログをバランスよく上手に取捨選択しながら駆使しているのが現代の若者たちの生き方なのでしょうね。
 デジタル化な時代を少し窮屈に感じた時こそ、アナログ商品を生活にバランスよく取り入れて、ホッと肩の力を抜いてみるのも良いですね。

近隣トラブル増えています

 憧れのマイホーム、十分検討して購入したにも関わらず、後悔した経験をした方もいらっしゃると思います。そして今後購入を検討している方も大きな買い物ゆえに後悔しないよう慎重な検討が必要です。
 SUUMOジャーナルの調査でも、不動産購入者の約15%が「近隣トラブルを経験したことがある」と回答していることがわかっています。近隣トラブルの内容としては、騒音や駐車、ペットの飼育、ゴミのポイ捨て、子供の鳴き声などがよく起こりうるようです。ご近所付き合いは生活にうるおいを与えてくれるものですが、必ずしも気の合う隣人ばかりとは限りません。最悪の場合、トラブルから嫌がらせなどの悪質なケースに発展してしまう可能性もあります。
 新築購入時に重視されることが多い立地や広さ。しかし、お隣さんやご近所さんと良好な関係を築けるかも同等に重要だと考えます。その土地の安全面や治安、近隣トラブル・迷惑行為の有無などは、一見しただけでは判断が難しく、実際に住んでみてわかることもあるでしょう。「隣にはどんな人が住んでいるのか」「面倒な地域ルールはないか」など、自身での事前調査は時間や労力も必要なので、これらの調査を行わずに土地を購入してしまうケースが非常に多いようです。
 そこで、このような課題に対して、近頃では近隣調査を探偵に依頼するサービスがあるのだとか。調査のプロである探偵に任せることで、不本意なご近所トラブルで後々後悔するリスクは減らせるのではないでしょうか。
 まずは、ご自身がどのような環境であれば暮らしやすいのかを把握すること。そして、近隣トラブルの不安を解消する探偵サービスがあることも頭の片隅に留めておいてくださいね。

叔父からもらった海外版たまごっち

 世界中で大ブームを巻き起こした「たまごっち」。当時はいつでも持ち歩けるポータブル感が珍しく、「自分だけのペットを育てる」というコンセプトが好奇心を持ち始めた子どもたちの心をくすぐったのでしょう。
 ちょうどその頃の私は小学生で、クラスの半分以上は持っていたように思います。多くの人が買いたいのに買えない状況が続き、再入荷の情報が入るとお店は長蛇の列。それくらい凄まじい人気で、なかなか手に入れることは出来ませんでした。
 そんな状況を知ってか、ドイツに住む叔父からのプレゼント。蓋を開けてみると、なんと海外版たまごっちでした。海外版なので当時の私には到底理解できず…。なんとかゲットしてくれたたまごっちでしたが、みんなと同じ国内版ではないことに当時は少し悲しさを感じていた私でした。
 当時はモノクロ画面だったたまごっちも2004年には赤外線通信が可能に、2008年にはカラー液晶に、2018年にはBluetooth機能が搭載されるなど、発売から20年以上経った今でも時代とともに進化を遂げています。このように長い歴史の中で進化を遂げていますが、手のひらに収まるサイズ感であることや携帯型育成ゲームというコンセプトは変化していません。コンセプトが定まっているからこそ、新しい機能を追加したりデザインを変更したりと回りの部分にあるものは変わっても、多くの人に愛され続けるのだと感じました。
 イマドキの10代の子たちが平成初期に流行したたまごっちを魅力的に感じて新しく取り入れるのに対して、私のようにかつてのブームを知る大人世代が再び手に取るケースもあるようです。さらに20〜30年経ったたまごっちは、今後どう進化していくのか注目していきましょう!
 タイムマシンがあったら当時に戻って「海外版たまごっちでマウントできるね!」と小学生時代の私に言いたいです(笑)

いつの間にかアルゴられていた!

 インターネットは、様々な情報が詰まった宝箱。しかし、近年のインターネットは、私たちの見たいものだけを見せられているなと感じます。わかりやすく言うと、ネットに操られているということ。
 私たちの好みは指一本のワンクリックで認識され、見せるべきコンテンツを識別されています。このことを「アルゴられる」と言います。自分がスマホやパソコンで検索したものに近しいものを広告として表示されているのも「アルゴられる」にあたります。皆さんもそのような経験ありませんか?
 TwitterやInstagramなどのSNSの投稿を見ていると、気づいたら関連する投稿がたくさん流れていたり…。アルゴリズムに対抗できずに、まんまと見てしまいあっという間に30分経っていたということも…。
 過去に仕事のために排水管掃除の動画を見ていたら、定期的にいくつかの排水関係の会社からアルゴられたりしたこともありましたよ。皆さんは自分自身がネットにアルゴられていることに気付けていますか?きっと気付かぬうちにネットに思考と時間を搾取されているかもしれませんよ。

あなたの周りにもゾンビはいませんか?

 今、上の世代と若い20~30代との間では、価値観を共有できない場面が増えてきているようです。
 例えば、仕事に対する考え方や働き方、家庭の在り方、ジェンダー問題、セクハラ行為。これらに対する価値観は、年齢が離れているほど異なるもの。
 上の世代では「こんなの普通だよ!」と思うことも、若い世代からすると普通ではなくて「ありえないわ~」と思われてしまうのだと思います。どんな状況でも人の意見を聞き入れない、常に自分の価値観や経験が正しいと思っている、固定観念が強く頭が固い上司は周りにいませんか?
 私は、頭が固く柔軟に物事を考えられない人を「ゾンビ」と解釈しています。近年で話題になっている若者の職場飲み会離れもその一例かもしれません。噛み合わない会話や上司からの一方的な話ばかりで生産性がなく、価値を感じられないことが飲み会離れの理由の一つなのではないかと思います。
 しかし、これは上の世代だけに限らず、自分の知らない世界や偏見によっては、ある分野で私も“ゾンビ”かもしれません。食事が絡むコミュニケーションが取りやすい場でネタ要素を交えながら「私はIT分野ではエキスパートだけど、苦手な料理分野ではゾンビなんですよね。部長は何ゾンビですか?」と話を広げてみたら“ゾンビ”に気付けるかもしれませんね。
 もしかして自分はゾンビ…?そう自分自身で気付けたら、なにか変われるチャンスかもしれません。

どうなる!?18歳の成人式

 2022年4月1日から民法改正の施行により、成人年齢が18歳へと引き下げられました。これにより、親の同意がなくても、クレジットカードを作成したり、携帯を購入したりとできるようになることが増えました。一方で、飲酒や喫煙などはこれまでと変わらず20歳にならないとできません。
 それに伴って私が気になったのは「成人式は何歳で出席するのか?」ということ。調べたところによると、2023年1月以降の成人式も全国のほとんどの地域ではこれまで通り20歳で開催されるそう。考えてみると、18歳は大学受験や就職活動と今後の人生を大きく左右する分岐点。
 成人式の一番の楽しみといったら、旧友とお酒を飲んで思い出話に花を咲かせることでしょう。お酒の解禁もなければ、18歳で地元に戻っての成人式は盛り上がりに欠けてしまうと思いました。来年の成人式の動向は今後も注目していきたいですね。

戸建てでシンプルにわがままに

 皆さんは、住宅双六という言葉はご存じですか?
 そんな住宅双六は、故郷を離れて都市に移り住んだ人々の住宅選びをゲームに例えたものです。
 規模の小さいアパートをスタートとして、結婚をして広めの賃貸マンションに引っ越す。その後、分譲マンションに移り住み、いずれは郊外に庭付一戸建を購入してゴールというもの。
 このゲームのストーリーは、実にステレオタイプな考え方。戸建住宅は「郊外に建つ広くて大きな家」「マイホームは一生に一度の買い物」と思われてきました。
 しかし、今の時代は庭付一戸建は必ずしも理想のゴールではなくなりつつあります。30〜40年暮らせればいいよねという考えで建てられたこれまでの住まいは、今では人間の長寿命化に伴って住まいのリフォームや建物修繕が必ず必要になります。
 また、家族の成長とともに、使い方も変化していきます。子どもが小さい頃は子供部屋があり、広くて大きな家が必要でしょう。でも、子どもはいつか親元を巣立ち、空き部屋化する子供部屋。夫婦2人暮らしになった際に、減築、立て替え、リフォームを考えるのであれば、初めから大きな家は必要ないのではないでしょうか。
 広くて大きい家が必要な時間は一般的には人生で20年ほど。そのために大きい家って本当に必要?
 車移動が当たり前で高齢になると暮らしにくい郊外に家を持つより、駅近な都心に中古住宅を購入したり、小さな家を建てた方が暮らしやすいでしょう。
 CRAFT BASEの工務店事業では、家族の成長にあわせて間取りがフレキシブルに変えられるハーフビルド住宅「しんぷる+」がございます。将来、誰もがいつかはお一人様。大きな家ではなく、シンプルでわがままに暮らせる小さな家での暮らしを考えてみてはいかがでしょうか。

あなたの人生にモモウメを

 仕事中にラジオ感覚で「モモウメ」を聞くことが多い私。
 モモウメは、新人OLのモモちゃんとベテランOLのウメさんを筆頭に誰もがオフィスで一度は体験するようなあるあるな出来事を面白おかしく笑い飛ばしてくれるショートアニメ。
 これが聞き流す程度にちょうど良いのです。
 ネットでたまに使われている「マウント」の意味はご存じですか?マウントという言葉自体は英語のmountが由来で、登るや跨るという意味があります。しかし、ネットで使われる「マウントを取る」は、相手より優位に立つことを意味し、態度や言葉で上下関係をアピールすることです。身の周りのマウントを取ってくる人に困っている方も少なくないのではないでしょうか。
 モモウメには、そんなマウントを取ってくる人も笑えるようになる回を筆頭に、面白く人生の教訓になる名作がいくつもあります。オフィスでの身近なあるあるに共感できることはもちろん、新社会人には面白くきっとタメになると思います。
 今も定期的に新作動画がアップされていますが、2021年8月以降声優さんが変わりました。個人的にはリニューアル前の声優さんの回がおすすめです。
 人生は毎日山あり谷あり。上手くいくことばかりではありませんが、モモウメは皆さんを前向きにしてくれます。下記に私のお気に入り回「セイロニスト」を挙げてみましたので、ご興味がありましたらぜひご覧くださいね。
YouTubeでモモウメを観る